女は「おひとりさま」が好き 「ラーメン」「牛丼」「カラオケ」 

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20歳代のおひとりさまは自然体

   「おひとりさま」を広めたのはジャーナリストの故岩下久美子さんで、著書『おひとりさま』(中央公論新社)で「個が確立できた大人の女性」と定義した。岩下さんが01年に事故で亡くなった後も受け継がれ、05年「ユーキャン新語・流行語大賞」に「おひとりさま」がノミネートされた。

   『男が知らない「おひとりさま」マーケット』(日本経済新聞社)の著者でマーケティング・ライターとして活躍する牛窪恵さんは、当時は自立したカッコイイ女性というイメージがあり、30~40歳代のキャリア女性の間でブームになったと振り返る。しかし、おひとりさまを貫くのは今のように簡単ではなく、

「女性が1人で旅館に泊まろうとすると『自殺するんじゃないか』と思われて、断られることがよくありました。断られた後で同じ旅館に知り合いがグループで予約したら、普通に取れましたから」

といっている。

   女性誌などで特集が組まれるようになると、女性1人で泊まれる宿泊プランができて、レストランでもカウンター席をつくったり店内がわかるようガラス張りにしたりと変わっていった。環境の変化がおひとりさまの増加につながったと見ている。

   また近頃は20歳代のおひとりさまが増えている。子どもの頃から1人部屋を与えられ、1人のほうが気楽だからだ。アラフォー世代とはタイプが違って、肩肘を張らず自然体で1人の時間を楽しんでいる、と牛窪さんは話していた。

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