トヨタ・レクサス中国で完敗 現地化に立ち遅れたツケ

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   2009年にトヨタのレクサスは中国で3万3000台を販売し、08年の3万2150台を上回った。「3万台死守」という目標は一応達成したが、アウディの15万台、メルセデス・ベンツの10万台、BMWの8万台にはるかに及ばず、高級車部門では「完敗」といってもいい。

   年間の新車販売が1364万台になり、世界一に躍進した中国では、トヨタは負けに負けている。09年は70万9000台の販売で、前年比は21%増。数字だけ見ると好調に見えるが、日産39%増(75万6000台)マツダの41%増(18万台)といった具合で、中国では負け組に入る。欧米メーカーの伸び率も極めて高い。ちなみにホンダは23%増(57万6000台)にとどまった。

大規模リコールに消費者もいぶかる

   とりわけ期待されたレクサスの不振が目立つ。現地化が遅れていることもあって、2010年に「負け組み」から卒業する可能性ははあまり見えてこない。

   2010年に中国で販売される車は、ほぼ1500万台とされている。高級車はその中でどのぐらいの比率になるか、専門家の意見はそれぞれ違うが、仮に3%と計算すると、45万台で、5%では75万台にもなる。

   では、レクサスの目標は、とメディアから繰り返して質問されても、レクサス(中国)は、具体的な数字をついに口にしなかった。

   これと対照的にベンツとBMWは、中国のマスコミの前で豪語するのが当たり前で、世界的な不況も押しのけ、ベンツとBMWはそれぞれ10万台以上を目指している。09年と同様、アウディもまだまだのばせる、と自信満々だ。

   自動車企業を取材する機会が多い記者の寇建東は、

「2009年12月30日に、トヨタ(中国)は、エンジンから油が漏れる可能性のある4万3023台の車をリコールすると発表した。レクサスのES350とRX350が含まれており、台数もそれぞれ2万7929台と5113台に上る。品質で売るレクサスがこのような大規模のリコールをするものか、と消費者はたいへんいぶかっている」

とレクサスが現在置かれている苦境を明かす。

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