朝日社説「小沢氏に進退を問う」 石川議員逮捕に新聞各紙厳しい論調

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   小沢一郎・民主党幹事長の秘書だった衆院議員・石川知裕容疑者(36)が政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕されたことをうけて、2010年1月16日付の新聞各紙朝刊は、「政治責任は重大」「出処進退を決断すべきだ」など、小沢氏の責任を問う厳しい内容の記事を掲載した。

   各紙が一様に指摘するのは小沢氏から説明がない点で、

「(小沢氏は)もはや説明を拒み続けることは許されまい」(朝日)
「小沢氏がなすべきは事実を明らかにすることだ」(読売)

といった具合だ。

小沢一郎・民主党幹事長
小沢一郎・民主党幹事長

   小沢氏は09年3月の西松建設の違法献金事件で公設第1秘書が逮捕された際も十分な説明をせず、各種世論調査でも「説明責任を果たしていない」とする声が多数にのぼっていた。今回の事件についても「捜査中」であることを理由に、十分な説明をしていなかった。

   日本経済新聞も、参考人聴取を拒む小沢氏が、検察を石川議員らの逮捕に踏み切らせたとし、「検察と政治の関係を不必要なまでに緊張させ、異様な事態に立ち至らせた」と指摘し、小沢氏の責任は重大だと批判した。

ヤフー調査では「続投はマイナス」が圧倒的多数

   さらに、こうした「沈黙」の姿勢を取り続ける小沢氏を擁護した鳩山由紀夫首相や民主党についても、「このままでは、国民の失望は深まる」(朝日)「どう自浄能力を発揮するのかが問われている」(日経)「党も真相究明に乗り出さねば」(読売)と厳しい言葉が並ぶ。

   こうしたなかでも朝日新聞社説は刑事責任の有無とは別に、小沢氏は政治責任を負うべきだとし、「小沢氏は自らの出処進退を決断すべきだ」とまで述べている。

   一方、小沢幹事長は1月16日に行われた党大会で、今回の逮捕について「容認できない」「断固として戦っていく」と述べ、検察と闘う姿勢を明らかにした。小沢氏は幹事長を続投する考えで、鳩山首相もこれを了承した。

   ポータルサイト「ヤフー・ジャパン」が実施している「続投は政府・民主党にとってプラス?マイナス?」という意識調査では18時現在、約1万5000票のうち1万2000票あまりが「マイナス」だと回答している。

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