海外の化学プラントなどの受注がけん引して、2009年11月の産業機械受注額は前年同月比6.1%増の3032億3300万円となり、11か月ぶりにプラスに転じた。日本産業機械工業会が会員企業(170社余)からのデータを集計し、2010年1月14日に発表した。
外需は105.8%増の1473億4300万円で、2か月連続のプラス。前年同月に受注がなかったプラント案件が2件計上され、化学機械は全体の受注額で119.0%増の1498億4700万円となった。ただ、内需は同27.3%減の1558億9000万円で、6か月連続のマイナスと低迷が続いている。
化学機械のほかでは、プラスチック加工機械が63.6%増の102億7200万円と好調だった。
また、輸出契約高は前年同期比106.9%増の1390億5800万円だった。地域別構成比をみると、アジアが43.3%、オセアニア40.4%、中東6.0%、欧州5.0%、北米3.0%となっている。
大気汚染や水質汚濁などの防止装置やごみ処理装置、騒音振動防止装置といった環境装置の受注は前年同月に比べてほぼ半減の313億5100万円だった。