「1台100万」目指すトヨタとホンダ これで「タタ」に対抗できるのか

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部品を日本のヴィッツに比べて1割以上減らす

   トヨタはインドにおけるシェアが現在約3%だが、10年代後半に約10%に伸ばす戦略だ。今回、トヨタは1.2リッターと1.5リッターの小型車「エティオス」を世界で初めて発表。2010年末から現地で生産を開始するという。構成部品を日本のヴィッツに比べて1割以上減らして簡略化し、部品の現地調達率を高めることで、100万円を切る低価格を実現するという。

   ホンダは現地生産に向けて開発中の小型参考出品車を発表。ホンダはコスト削減のため、材料の鉄鋼を日本製ではなく、インドのタタ製鉄など現地メーカーから調達することも表明し、「100万円を下回る価格」を目指す。

   このほか、先行するスズキは多目的車、GMは約67万円の小型車、VWもライバルとなる小型車を発表した。これらの小型車はインド、中国など新興国向けの低価格戦略車で、そのまま日本でも売られるわけではない。しかし、日本大手メーカーのエンジニアの間では「新興国をターゲットに小型車を開発するとなると、タタに対抗せざるを得なくなる。伊フィアットのようにエンジンを4気筒から2気筒に格下げして部品を減らすなど、簡略化の弊害が日本でも出てこないとは限らない」など、品質面の影響を懸念する声もある。

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