韓国化粧品の日本進出が加速している。安くて品揃えが豊富なことから日本人旅行者がこぞって韓国での土産に買い、そこから人気に火が付いた。最近ではカボチャ、トマト、黒砂糖、キャビアなど食べ物から生まれた韓国コスメ「スキンフード(SKIN FOOD)」が日本に上陸し、注目を集めている。日本ではまだなじみはないが、知る人ぞ知るブランドだ。
「スキンフード」は「素肌が喜ぶ食べ物から生まれた化粧品」をコンセプトにし、米やイチゴ、パイナップル、メロン、カボチャ、トマト、カカオ、マッシュルーム、グリーンティ、シュガーといった食材を使っている。高級食材、キャビアを取り入れたシリーズもある。韓国で380店舗、海外で154店舗を展開し、2009年12月18日に東京・原宿に1号店をオープンした。
黒砂糖の粒マスクは世界で170 万個販売
世界で170 万個を売り上げた、洗い流すマスク「ブラックシュガーマスク」には、黒砂糖のざらざらとした粒がそのまま入っている。黒糖には角質を効果的に除去する働きがあるそうだ。黒ごまが入った「ブラックセサミ ホットマスク」は肌のキメを整えながらなめらかな肌に導く、という触れ込みだ。ほかにもカボチャは栄養が豊富で、キュウリは水分をたっぷり含むといった素材の力を取り入れている。
基礎化粧品、メイクアイテム、ボディケア、ヘアケア、男性用、ベビー用を展開し、韓国ではおよそ900種類を扱っている。日本では550種類をラインアップし、順次扱いを増やしていく。
化粧品は毎日使うものだからこそ、価格も重要なポイントだ。その点、「スキンフード」は中心価格が2500円と日本や欧米の化粧品に比べて安い。もともと韓国に行った日本人観光客の間で、お土産として気軽に買えると口コミで広がった。原宿店のスタッフは、
「韓国に旅行した時に買ったというお客さまがたくさんいらっしゃっています。値段の割に良かったと言ってリピートするお客さまも多いです」
といい、滑り出しは好調だ。全国展開の計画も進んでいる。