新聞配布にフリーダイヤル廃止 JALのケチケチ「コスト削減」

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   経営再建中の日本航空(JAL)で、様々なコスト削減策が進んでいる。「ワインの容器をペットボトルに切り換える」「客室乗務員(CA)の手荷物を減らす」といった、燃料の節約を目的にしたものがある一方で、年明けには、「エコノミークラスの新聞配布を取りやめる」といった取り組みも始まり、乗客にも影響が出始めている。それぞれのコスト削減効果は、多くても、せいぜい「数千万~数億」といったところだが、「出来るところから少しずつ」といったところのようだ。

   取り組み自体は、経営危機が本格化する前から進んでいる。例えば、09年8月6日には、エコノミークラスの一部の便で、ワインの容器を瓶のものからペットボトルのものに切り換えた。ペットボトルの重さは22グラムで、従来の瓶に比べて7分の1。この「ペットボトルワイン」、すべての国際線路線に搭載されている。

ペットボトルワインで年約3000万円の経費節減

「エコジェット」では、日中に日よけを降ろしたままにする試みも行われた
「エコジェット」では、日中に日よけを降ろしたままにする試みも行われた

   現段階では在庫の瓶入りワインが出されることがあるが、エコノミークラスですべてペットボトル入りに切り替わった場合、年に約3000万円の経費節減効果を見込んでいる。気になるのが「見た目が安っぽいのでは」という点だが、同社では「実物は、かなり格好いい。お客様からは好評です」としている。

   加えて、09年7月には、昼間の18便について、到着後に日よけを降ろしたままにする試みを行ったところ、空調を使う時間を1便あたり23分減らすことができたという。この18便だけで、約725キロのCO2の削減につながったという(金額ベースでの削減効果は非公開)。この取り組みは、国際線では4路線で実施されているほか、国内線でも2010年4月1日から、同様の取り組みが行われるという。

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