シー・シェパードの活動費 どこから出ているのか

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   日本の調査捕鯨船に攻撃を繰り返すなど、過激な行動が目立つ環境保護団体「シー・シェパード(SS)」。年間350万ドルもかかるといわれる捕鯨反対の活動費は、いったい誰が、何の目的で寄付しているのだろうか。

   SSのホームページを見ると寄付を呼び掛けるページが登場する。「多くの方々の寄付でこの30年間クジラやイルカ、アザラシなど無数の命を救うことができた」とし、様々な寄付の方法を掲載している。具体的には、銀行引き落とし、クレジットカード、オンライン決済のほか、車両などの提供、SSが運営するネットショップでの買い物などを挙げている。

「大物」俳優やアーティストがずらり

   AFPは2010年1月8日付けの電子版にシー・シェパードを支援する「エンタメ界の大物」という記事を掲載した。それによると、支援している有名俳優はショーン・ペン、ブリジット・バルドー、マーティン・シーンなど。ミュージシャンでは「ローリングストーンズ」のミック・ジャガー、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のアンソニー・キーディス。

   抗議船購入のため500万ドルを寄付したのが元テレビ司会者ボブ・バーカー。2010年1月6日、日本の捕鯨調査船「第2昭南丸」と衝突した「アディ・ギル号」は、ハリウッドの実業家、アディ・ギルが資金提供した、と書かれている。

   SSは以前、ホームページ上に支援企業の名前を掲載していたが、現在はなぜかそうしたページが見当たらない。支援しているとされる企業は、オーストラリアのビール会社やスポーツメーカー、健康食品メーカーなどの名前が挙がっているが、日本には関連法人が無いものが多い。

   日本に支社があるのは、アウトドアファッション・用品の世界的メーカー「パタゴニア」と、ハンドメイドコスメ「ラッシュ」。 パタゴニア日本支社は2008年1月にJ-CASTニュースの取材に対し、「シー・シェパード」のサポートは今後も続けていく、とし、

「環境危機に警鐘を鳴らし、解決していく、という理念がSSと共通しているためで、(SS支援を)理解していただけるよう対応したい」

   などと語っていた。

   今でもサポートしているのかをパタゴニア日本支社に問い合わせてみたが、

「質問の内容を確認している状態で、いつ回答ができるかはお伝えできません」

   と同社広報は話した。

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