夏の参院選が迫っているこの段階で、まだ出馬の噂が囁かれているタレントもいる。やはり票が稼げるということなのか。
参院選は2010年7月25日、参議院の定数242議席のうち半分の121議席が任期満了となるために実施される。選挙は任期満了日前30日以内に行われるのが規則で、現段階では7月11日が有力視されているが、国会の延長によってはそれ以降にずれ込む可能性もある。なお、参議院の任期は6年で、3年ごとに改選。今度の参院選では選挙区73議席、比例代表48議席が選ばれる。
民主党比例区公認候補に前田日明と岡崎友紀が内定
そんな中で、各党は2009年年末、公認内定候補者を一部発表した。とりわけ、民主党が公表した新人11人(比例区)の中には、元プロレスラーの前田日明さん(50)、女優の岡崎友紀さん(56)といった著名人の名前があった。
前田さんは2007年の参院選で、民主党候補者の応援演説を手伝った「実績」もあった。この時は応援演説をした12人のうち9人が当選。前田さんは政治や教育、福祉問題への関心も高いという。かたや、1970年にテレビドラマ「おくさまは18歳」に出演した女優の岡崎さんはここ数年、社会、教育分野での活躍が目立っていたという。
一方、スポーツ報知が2010年11月10日に一面で報じたのは、元体操選手の池谷幸雄さん(39)が出馬に向け、最終調整に入っていることだった。関係者の話として、民主党から比例代表での出馬打診があったとしている。本人は出馬に関してノーコメントという話だが、スポーツを通じた教育問題には強い関心があるようだ。
ちなみに、TBS系情報番組「アッコにおまかせ」(1月10日放送)では、池谷さんと親しい和田アキ子さんがこれに対し、「へー。池谷君がねー。ついに」と言うのみ。峰竜太さんら出演者が何か知っているのではないか、と水を向けても「本人からは何も言っていないんでしょ」と、自分も言うことはないとした。
なお、民主党は現職を含めた選挙区、比例区の「第一次公認予定候補者」を1月16日に開催される党大会で発表する予定。全体の立候補者擁立についても2月中旬を目処にしたい考えという。
つるの剛士にも出馬の噂
また、タレントのつるの剛士さん(34)にも、政界進出するのではとの噂があるという。発端となったのは夕刊紙「東京スポーツ」に掲載された記事だ(1月7日付)。それによると、つるのさんを厚労省の少子化対策特別大使に任命するという案があるらしい。もっともこれは、永田町関係者が話した鳩山由紀夫首相側近によるオフレコの話ということだ。
4児の父親としても知られているだけに、たしかに少子化対策特別大使にはうってつけの人物と言える。記事にはさらに、「つるの剛士に参院選出馬説」とまである。参院選が控えているとあって、話に尾ひれがつき、出馬の噂になっているらしい。つるのさんの所属事務所にはその可能性を問い合わせてみたが、担当者は外出中とのことで、単なる噂の可能性も高い。
ちなみに、芸能リポーターの梨元勝さんに、そんな話を耳にしたことがあるか聞いたところ、「そんな話全然聞いたことないよ」と言う。もっとも、「政治不信もある中で、子だくさんで知られるつるのくんが少子化対策特別大使というのは説得力もあるし、期待感が持てる。出馬の可能性もゼロではないのかも」。