内閣府が2010年1月12日に発表した09年12月の景気ウオッチャー調査によると、「街角の景況感」を示す現状判断指数（DI）は前月比1.5ポイント上昇の35.4となり、3か月ぶりに上昇した。内閣府は、基調判断を「景気は下げ止まっていたものの、引き続き弱い動きがみられる」としている。
家計動向関連DIは、クリスマス・歳末商戦では、消費者の節約志向が続いたものの、薄型テレビを中心とした「エコ家電」で、エコポイントの好影響が続いていて販売が増えた。企業動向関連DIは、受注や出荷が持ち直している企業があるものの、受注や売り上げが低調で資金繰りが悪化している企業があることから、やや低下した。雇用関連DIは、求人数が少なく、企業の雇用に対する動きが依然として慎重なことから、ほぼ横ばいとなった。企業動向関連DIの低下を、家計関連動向DIの上昇がカバーした。
2～3か月先の景気の先行きに対する判断DIは36.3で、家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇した。