外国人観光客引き寄せる 「昔の日本」イメージの田舎

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熊野古道を2日間かけて歩く

   和歌山県田辺市には世界文化遺産に登録された熊野古道や熊野本宮大社、熊野本宮温泉郷があり、ヨーロッパやアメリカを中心とする観光客が多く訪れる。2008年の外国人観光客は6285人だった。

   市内5つの観光協会が加盟する田辺市熊野ツーリズムビューローの事務局によると、欧米人に人気なのが熊野古道だ。日本人は短い距離を1、2時間程度しか歩かないところ、欧米人は3、4日間かけて本格的に散策する人が多い。人気があるのは中辺路ルートの瀧尻王子から熊野本宮大社までで、2日間はかかるそうだ。

   なんでもない田舎を観光地にしようという試みも進んでいる。農林水産省と観光庁は連携し、農村に観光客を呼び込む「ようこそ!農村プロジェクト」を09年9月に立ち上げた。新しい施設をつくるのではなくて地元の財産を活かすのが狙い。地元の食材を食べて、田舎暮らしを味わってもらい、訪日外国人を増やしたい、と観光庁観光地域振興課の担当者は話している。

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