警備が整っている点で若い女性に支持
ミズノの調査によると、皇居や神宮外苑、東宮御所といった都心のランニングスポット周辺には、同様の施設を備えた「ランニング拠点」は少なくても6~7カ所あり、09年は開設ラッシュだったという。「以前はフィットネスクラブを利用していた人が節約志向から、より低価格な施設に流れている面もあるかもしれないが、景色の変わらないランニングマシンより、皇居周辺は緑が多く、警備が整っているというのも若い女性に支持されている要因では」(同社広報宣伝部)という。
神田にある銭湯「稲荷湯」(入浴料430円)のロッカーがジョギング族の利用で絶えず一杯なのは有名だが、30人程度で一杯になってしまい、「こうした施設の需要はまだまだある」というのがミズノなど業界関係者の見方。同社は年内にも大阪にも同様の「ランニング拠点」を開設する予定といい、「ランニングビジネス」はまだまだ繁盛しそうだ。