「もしこれが本当ならば、中国の教育は失敗だ」
「最も重要な2国間関係」を聞いた質問で、「日中関係」を挙げた人は、06年の調査では48.7%に達していたのに対して、今回の調査では21.4%と半減しているのだ。
この結果を紹介する環球時報の記事では、復旦大学国際関係・公共事務学院の呉心伯副院長が、この背景について
「中国の世論からすると、日中関係が中国の国益に対して与える影響は、明らかに小さくなっている」
と解説する一方、中国国際関係研究院米国研究所の達巍副所長は、日中関係の重要度が低下した理由について
「日本の右よりの政権が終わり、日中間にもめ事が起こる時期も終わった。悪いニュースも減り、処理すべきことが目立たなくったので、重視する度合いも低下した」
と分析している。
世論調査では、総じて日本に対する印象は悪くない様子だが、ネット上では、やはり反日感情がうずまいている様子だ。例えば、この調査結果が掲載されたウェブサイトのコメント欄では、
「この調査は権威がなくて信用できない」
「(調査に回答した人は)判断力があるのか」
「もしこれが本当ならば、中国の教育は失敗だ」
といった、調査結果に対してネガティブなコメントが相次いでいる。