トヨタ自動車は、2010年3月からハイブリッドカー(HV)の「プリウス」をインド市場に投入する。1月7日にインド子会社のトヨタ・キルロスカ・モーターが発表した。日本から年間約200台を輸出して現地販売する。
HV車のインドでの販売は、ホンダが08年12月に投入したシビックハイブリッドに続いて2例目。ガソリン価格が高いインドでは、低燃費車への関心が高まっている。ただ価格は、インドは完成車に100%の輸入関税がかかるため、約265万~278万ルピー(約530万~556万円)と日本の約2倍かかる。
日本自動車販売協会連合会によると、プリウスは09年の国内新車販売台数で前年比2.9倍の20万8876台と伸ばし、HV車として初めて首位に立った。エコカー減税が追い風になったこともあり、「環境」「低燃費」がユーザーの支持を集めた。成長市場のインドでも環境性能の高さをアピールすることで販売台数を伸ばしていく。