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中国に出稼ぎに行く時代がくる?

   アジアのうち、特に「世界の工場」中国は、日本人が働く機会が増えることが見込まれている。2010年には、GDPで日本を抜き、アメリカに次ぎ世界第2の「経済大国」になる見通しが強くなっているからだ。

   サーチナの1月4日付サイト記事によると、中国メディア「環球網」が同日、「日本のネット上では、日本人ネットユーザーたちが『中国に出稼ぎに行く時代がくるのだろうか?』という議論がなされている」と報じたともいう。中国がGDPで日本を抜くと報じられた状況を受けたものだ。

   もっとも、1人当たりGDPにはまだ差があり、稼いだお金を日本に持ち帰っても大金にはならない。「出稼ぎ」というのは言い過ぎのようだ。

   ただ、若い世代が海外に流出する傾向は今後も進むとみられている。

   日本総研が09年11月10日にまとめたレポートによると、日本人の国外流出数は、07年10月~08年9月の1年間で10万人を超えた。20~49歳までの若い世代が中心で、過去20年間で最大だという。そして、日本の低成長と雇用の受け皿不足がこのまま続けば、企業の動きとは関係なく、特に若い世代が雇用機会を求めて海外へ流出する可能性が高いというのだ。

   レポートでは、「人口流出と企業の転出がスパイラル状に連鎖し、わが国の衰退を加速することが懸念される」と警告している。

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