業界では「ファストシューズ」とも呼ばれる
イオンの広報担当者は1000円前後の靴を売る予定について、
「今のところないですが、お客さまの要望があれば、(低価格靴の)品揃えを考えていきたいと思います」
といっている。
ダイエーは「現時点では販売予定はない」としている。09年に盛り上がった「格安ジーンズ戦争」とは様子がちょっと違うようだ。
大手靴専門店のマーケティング担当者は、「昔から靴は異業種の参入が難しいと言われている」と明かす。洋服に比べて靴の製造にはコストがかかるといった理由だ。
ファッション流通ビジネスに詳しい、ディマンド・ワークス社(東京都港区)代表の齊藤孝浩さんは、靴の上部の型をとるのに欠かせない「木型」は数十万円もする上に、サイズ、デザインごとに揃えなければならないと指摘する。
また、数年前から本革のように見えるクオリティの高い合皮が登場し、靴メーカーは相次いで合皮靴に参入した。価格競争が進み、1000~2000円台の靴は今では珍しくない。靴の企画販売をするヒラキ(神戸市)ではレディースパンプスが1580円、スニーカーは476円だ。安い洋服「ファストファッション」をもじって、業界では「ファストシューズ」とも呼ばれている。
前出の齊藤さんは、
「価格競争が激しい靴の分野に参入したユニクロは革新的なチャレンジをしていると思います。ただ、餅は餅屋と言いますからね。チャレンジはまだ始まったばかりじゃないでしょうか」
と話していた。