大手スーパーマーケットが1000円以下のジーンズを相次いで売り出したのに続き、「ユニクロ」と「西友」で1000円前後の靴が登場した。ジーンズのように他社も追随するのだろうか。
格安靴の先駆けになったのがカジュアル衣料品店、ユニクロだ。カジュアル靴ブランド「ユニクロシューズ」を2009年9月に立ち上げ、12月21日から春夏商品を女性用6型、男性用5型を売り出している。
中国に一括して大量発注して価格抑えた
ユニクロシューズは安いだけでなく、「品質」「履き心地」「ファッション」を兼ね備えている、とアピールする。
1990円の「ラウンドバレエシューズ」はエナメル素材風の合皮にキルティングステッチをプラスしたトレンド感のあるデザインだ。ピンクやイエローといった6色を展開する。歩きやすさにも配慮し、中敷きには衝撃を緩和するハート型ジェル素材をつけた。ヒールがあるタイプの「ラウンドプレーンパンプス」も1990円で、白やパープルなど春らしい5色を展開する。
メンズの「キャンバススニーカー」は5色をラインアップ。つま先部分にベロア素材を使いデザイン性を高めた。ツヤのあるエナメル素材を使った「エナメルローカットシューズ」も3色揃う。価格はいずれも1990円だ。
西友もプライベートブランド(PB)の「キャンバススニーカー」を09年11月から売り出している。女性用5色、男性用4色で、価格は900円だ。
同社が以前、PBで売っていたスニーカーは1990円だった。今回、半値以下に抑えられた理由について広報担当者は、「中国に一括して大量発注したため」と明かす。売れ行きは「大変好調だ」という。