日本銀行が2010年1月5日に発表した09年12月の資金供給残高(マネタリーベース、月中平均)は、前年同月比5.2%増の97兆2143億円で、16か月連続で前年同月を上回った。
日銀が12月1日に開いた臨時金融政策決定会合で金融緩和策を強化。年末に向けた資金供給額を増やしたため、当座預金残高が53.6%の大幅増加の14兆4903億円になったことを反映した。日銀券の発行残高は0.3%減の78兆1778億円、硬貨の流通高は0.7%減の4兆5462億円だった。
マネタリーベースは日銀が金融機関に供給した資金の総額を示し、民間金融機関が日銀に預けている当座預金の残高と市中に出回る紙幣と硬貨の合計で表わす。