割高の米国産牛肉を使用するハンデ
しかし、当時とは事情が違うという。
「06年に米国産牛肉の輸入が再開されたのですが、そのときに生後20か月以下の牛肉しか輸入しない取り決めが行われました。世界では30か月以下というのが主流ですので、米国では日本向け専用のラインを設けなければならず、その分コストが高くなっているのです」
と説明する。
ちなみに、すき家が使っているのは米国産牛肉でなく、より割安といわれる豪州産。吉野家が米国産を使い続けるのは「その料理に相応しい牛肉というものがあります。穀物で育てた北米産牛肉でないと、吉野家の牛丼には合わないのです」とし、「吉野家ならではの味と品質を考えると、値下げすることはありません」というのだ。