「政宗は福島県や山形県で多くの戦を行っています」
福島商工会議所青年部の田村陽介さんによると、2009年3月、観光マップ「旅するふくしま戦国まち歩き」が好評だったことが開設の直接のきっかけ。観光マップは配布開始1か月後で、用意した1万部がすべて無くなってしまう人気ぶりだった。前出の也さんが描いた戦国武将のイラストがよかったこともある。なお、今はネットを通じて、ダウンロードすることもできる。
若い人にも来て貰えるようにと狙った工夫が功を奏したのと、歴女ブームもあってか、市内の寺社には県外ナンバーの観光客が増加し、とりわけ若い女性のグループが目に付くようになったそうだ。そうして、この評判を聞きつけた山形県米沢商工会議所が「南東北で一緒に何か出来ないだろうか」という誘いがあり、情報発信の場として新サイトの開設に至った。
「伊達政宗というと銅像もある仙台のイメージが強いんですが、実は、若い頃の政宗は福島県や山形県で多くの戦を行っています。上杉家もしかり。史跡も多いんですよ。多くの人に福島を知ってもらい、足を運ぶきっかけになれば」
田村さんはこう期待を寄せている。ただし、サイト内はまだ準備中の箇所も多いため、史跡の写真を増やしてバージョンアップしたい、と意気込んでいる。