歴史好きの女性「歴女」たちの楽しみは、戦国武将ゆかりの地へ足を運ぶことだ。石田三成の生家がある滋賀県長浜にも女性ファンが詰めかけたことも話題になった。そんな中で、今度は、南東北にゆかりある武将たちの史跡を紹介するサイトがオープンした。イケメン武将のイラストたっぷりに紹介されているのもユニークだ。
サイトの名称は「戦国浪漫 南奥羽戦国期」。福島商工会議所青年部が中心となり、米沢商工会議所と連携して2009年12月19日に開設した。南東北の3県――福島県、山形県、宮城県ゆかりの戦国武将、戦国史跡などが紹介されている。人気イラストレーターの也さんが描くイケメン武将イラストもたっぷりだ。
イラストの伊達政宗、眼光鋭く描かれる
サイト「戦国浪漫 南奥羽戦国期」には200箇所の関連史跡が紹介されている
南東北ゆかりの戦国武将といえば、上杉家の謙信を筆頭に景勝や直江兼続、「独眼竜」で知られる伊達政宗らが挙げられる。彼らと敵対した武将は多く、幾度となく戦の舞台にもなっている。そのために、関連する史跡は意外と多い。サイトでは、「政宗の南奥羽戦国史」「上杉の南奥羽戦国史」「関ヶ原後」とそれぞれに分けて紹介されている。また、人物ごとに調べることもできる。
たとえば伊達政宗。説明を見ると、初陣は15歳の時で、若い頃には福島県を中心に戦を続けていた。18歳の時には「桧原の陣」に、19歳の時には「岩代の陣」に参加したことがわかる。見たい箇所をクリックすると、戦の詳しい説明と関連史跡が表示される。政宗の初陣に関連ある史跡には、枳沢館、柴小屋城、陣林館、冥護山館が写真や地図とともに掲載されていた。
イラストの伊達政宗は三日月の前立をあしらった兜を締めて、眼光鋭くにらみつけている。深い青色の鎧を身に付け、黒の羽織をかけ、刀の柄に手をかけている。他の武将も同様の作りで、存在感があるイラストはページを引き立ててもいる。