声優史上初「水樹奈々の紅白」 ネットでファンの期待高まる

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   2009年の大晦日。60回目を迎えるNHK紅白歌合戦に、声優界のスーパースター・水樹奈々さんが出場する。午前中にはAKB48やいきものがかりらとともに本番前の最終チェックを終え、準備万端。ネットでは「胸が熱くなる」などのコメントも書き込まれ、ファンの期待が高まっている。

   最終リハーサルは東京・渋谷のNHKホールで12月31日午前10時半から行われた。会場外には、紅白を待つファンたちが早くも行列を作っていた。レコード大賞をとったEXILEの歌でスタートした。08年に引き続き2回目の出場となるAKB48は総勢72人という大所帯で登場。大島優子さん(21)や篠田麻里子さん(23)を始めとするメンバー全員で「RIVERサプライズ! 紅白Remix」を熱唱し、数で圧倒していた。

「声優界のスーパースター」として紹介

「深愛」と歌い上げる水樹奈々さん
「深愛」と歌い上げる水樹奈々さん

   今回特に注目を集めているのが、「デジタル紅白応援隊」にも任命されている声優の水樹奈々さんだ。1980年生まれの29歳。アニメ声優としての顔だけでなく、幼少より続けてきた演歌をベースに持つ、類い希な歌唱力で歌手としても活動してきた。09年6月には、7作目のアルバム『ULTIMATE DIAMOND』が声優として初めてオリコンチャートで1位を記録。紅白出場も声優史上初の快挙だ。

   この日の最終リハーサルでは、水色のドレス姿で登場。「声優界のスーパースター」として紹介された。普段水樹さんのツアーに同行しているサポートバンドのメンバーや、アルパ奏者の上松美香さんとともに、出場曲「深愛」を披露。ミドルテンポのラブソングだ。水樹さんは最初、耳元に髪がかかるのを気にするしぐさを見せつつも、しっかりと歌い上げ、見る者を安心させた。

   司会の中居正広さんと仲間由紀恵さんとのトークも落ち着いた様子でこなし、初出場とは思えない貫禄を感じさせた。水樹さんは、自身の後で歌う坂本冬美さんのときにもMCとして登場予定。坂本さんが大好きという彼女の「一ファンとしての表情」にも注目だ。

   同じくリハーサルを行った「いきものがかり」はAKB48と同じく2回目の出場。今回は09年度NHK全国学校音楽コンクールの課題曲にもなった「YELL」を、中学生たちの合唱をバックに披露する。リハーサルでも、ボーカルの吉岡聖恵さん(25)が、情感豊かに歌った。

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