指定通りの作業行えば事故発生の可能性極めて低い
自動車メーカーは、HVの取り扱いに関する適切な作業手順を系列ディーラーに教育しているほか、業界団体を通じて系列外の整備事業者にもメンテナンス情報を提供している。また、HVのシステム上、指定通りの作業を行えば感電事故が発生する可能性は極めて低い。このような状況にあってもなお、感電事故が発生するのは「注意事項を順守していない事業者が存在するからだ」と指摘する業界関係者は少なくない。
もちろん、情報発信側のメーカー・業界団体側のさらなる努力も必要だ。HVの普及スピードが急速になっている今、ディーラー関係者からも「HVの専門教育を制度化するなど、何らかの形で行政にも動いてもらいたい」といった意見が出始めている。HVの普及速度が加速するなか、感電事故防止に向けた今後の対策が注目される。