イオンにはグループを支える新業態がない
衣・食・住の各売り場をどのように分社化するのか。そして分社化後の売り場がどのような姿になるかは、今後の課題だが、岡田社長は「客のニーズに応じて機動的に変化するのが小売りの当然の宿命。2年後にはまったく別の姿になっている」と説明する。
イオンの最大のライバルであるセブン&アイホールディングスは、グループのGMSであるイトーヨーカ堂のうち、不採算店を量販店の「ザ・プライス」に業態転換したり、店舗閉鎖を加速したりしており、「最終的な狙いはGMS解体」(業界幹部)との観測もある。グループにコンビに最大手のセブン-ンイレブンという優等生を抱えるセブン&アイと違い、イオンにはGMSを支える別業態が今のところグループにはない。まさに背水の陣だ。