振動・騒音に各地で苦情相次ぐ 風力発電に想定外「逆風」

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「可倒式風車」と呼ばれる施設も登場

   もちろん、これにともなう対策が行われていない訳ではない。

   例えば環境省の中央環境審議会の専門委員会は09年11月27日、環境アセスメント法の対象として風力発電所の追加を求めるように求める中間報告を提出。年明け2010年初頭の通常国会で、改正法案の提出を目指す。これにより、各地で施設を新設するにあたっての「地ならし」ができるのではないかと期待されている。

   「倒壊」に対しても対策が行われている。例えば沖縄電力(那覇市)は、有人島としては日本最南端の波照間島(沖縄県竹富町)に「可倒式風車」と呼ばれる形式の発電施設を国内で初めて建設。09年12月から運用が始まっている。この「可倒式風車」は、地上から風車の中心までの高さは38メートル、ブレードの直径は32メートルあるが、風車を支える「軸」の部分を90度近くまで倒せるのが特徴。台風が近づいた時に倒しておけば、「壊れる」リスクを大幅に軽減できるほか、メンテナンス作業を地上から行えるという利点もある。竹富町では、この新型風車を観光名所としても期待しているという。

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