「どうせ信じていただけないかもしれませんが」
報道陣に頭を下げる鳩山由紀夫首相
このように弁明した鳩山首相に対して、日本インターネット新聞(JanJan)の田中龍作記者は「総理の言葉は軽くて信用できない」と厳しい言葉をぶつけた。「秘書の責任は政治家の責任」という過去の発言と矛盾する行動や、総選挙前に首相会見をフリーやネットメディアにも開放すると公言していながら未だにオープン化していないことをあげながら、
「総理がいくらきれいな言葉を並べても、世の中は『また、鳩山さんはウソをついている』としかとらない」
と指摘。首相の「言葉の軽さ」についての見解をたずねた。鳩山首相は「軽いと言われれば、反省しないといけない」と述べつつ、次のように答えた。
「過去の発言については言い訳するつもりはありません。それから、記者クラブというか、記者会見の開放に関しては、来年からもっと開放されるようにやるようにと、申し伝えているところであります。本来ならば100日前にやらなければならないことでありましたがが、なかなか諸事情、スペースの問題もあって進んでいないことは申し訳ないと思っています。どうせ信じていただけないかもしれませんが、このことに関しては私の決意は変わっていません」
選挙前の約束に反して首相会見がオープン化されなかったことは、鳩山首相の「公約破り第1号」としてネットで厳しく批判された。つまずきの石は最初にあったともいえる。政権発足100日という節目の日に「再出発」を誓った鳩山首相だが、今日の言葉は信じることができるだろうか。