「優勝したけど消えそう」との声も
ただ、M-1期間中は、パンクブーブーの2人は、話題性で埋没ぎみだった。
9組で争われた決勝戦では、笑い飯が披露した「鳥人」が、島田さんから100点満点を勝ち取った。M-1の9年にわたる歴史で初めてだという。この快挙に、ネット上では、ウィキペディアに「鳥人」の項目が一時作られたほか、イラスト投稿サイト「ピクシブ」でも鳥人作品が続々アップされた。
また、2ちゃんねるなどでは、パンクブーブーの優勝は順当なものの、大会そのもののレベルが落ちたとの指摘も多くみられる。書き込みでも、「パンクブーブー前から注目してました」「俺はオンバトのころから毎回録画してるぜ」といった声の一方で、「優勝したけど消えそう」「鳥人が強烈過ぎてあとは覚えてない」という厳しい指摘も出ている。見た目は、オリエンタルラジオの2人に似ており、芸風はアンタッチャブルに近いとの見方もあるようだ。
島田紳助さんらからは、「フリートークが下手」との指摘が出ており、パンクブーブーの2人も「2、3年後を見据えたつき合いをみなさんして下さい」と弱気なところも見せていた。
2人の給料は現在、月13、4万円といい、吉本芸人なら優勝しても18万円ぐらいにしか上がらず食べていけないとも。今後、審査員の満場一致でM-1に優勝したチュートリアルなどのように、バラエティ番組などで目立つことができるのかが、生き残りのカギになりそうだ。
ちなみに、パンクブーブーは、M-1スポンサーのオートバックスのCMに起用される方向だが、ネット上では、「カー用品店なのに縁起が悪いのでは」との声もある。このことについて、よしもとクリエイティブ・エージェンシーでは、「芸名を逆手に演出することもできますので、CM出演には問題ないと考えています」と話している。