「どうして自民党にマスコミは甘いんだ」 小沢幹事長不満ぶちまける

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定例会見で記者の質問に答える小沢一郎幹事長
定例会見で記者の質問に答える小沢一郎幹事長

   鳩山政権を動かす「影の実力者」としてのイメージが日を追うごとに大きくなっている民主党の小沢一郎幹事長。西松事件や天皇陛下「特例会見」など話題に事欠かないこともあり、定例会見には通常の2倍近い約100人の報道陣が詰めかけた。

   民主党本部で2009年12月21日に開かれた小沢幹事長の定例会見。予定時刻よりも10分遅れで主役が現れると、カメラのフラッシュが一斉にたかれた。次のスケジュールが詰まっているとの理由で、会見時間はいつもより10分短い20分間とされた。

   この週末には各社の世論調査の結果が発表されたが、鳩山内閣はどの調査でも軒並み支持率を下げている。当然のように、朝日新聞の記者がその点について質問したが、

「内閣支持率うんぬんのことは内閣に聞いてください。私が答える立場じゃありません」

とそっけない答えだった。もう一つ、朝日の記者が質問したのは「女性人気」について。朝日新聞の調査によれば、従来は自民支持層だったおばあちゃん世代が民主支持に移っているとのこと。逆にいえば、鳩山首相は女性に人気があるが、前代表の小沢幹事長は人気がないということだ。

「女性に人気がないのはどうお考えでしょうか」

   そう大まじめに聞いた記者に対して、小沢幹事長は苦笑いしながら、

「それは私の、しょうがないね、不徳のいたすところだね」

と答えた。世論調査関連では、時事通信の記者からも質問が出た。時事の世論調査によれば、「鳩山内閣を実質的に動かしている人」として小沢幹事長を挙げた人が71.1%に上ったのだ。

「私はのりを守っていますから」

   いわゆる「小沢支配」についてどう思うのか。小沢幹事長は

「たぶん、諸君がさんざん、わーわー報道してくれるせいじゃないかな。それだけのことじゃないですか。仕事の分担はちゃんと決めて、私はのりを守っていますから」

と落ち着いた様子で回答。そのうえで、

「全然報道もされたくありませんから。できるだけしないようにしてください」

と述べて、報道陣を笑わせる一幕もあった。

   マスコミに対する批判は、毎日新聞記者の質問に対しても飛び出した。質問は西松事件に関してのものだったが、小沢幹事長はこれまでに報告書を公開して十分に説明していると主張。

「どうして自民党にはそんなにマスコミは甘いんだ? 俺にだけなんだかんだ言うけれど」

と不満をぶちまけた。小沢幹事長のマスコミ不信は相当なようだ。

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