東京証券取引所の投資部門別株式売買状況によると、2009年の外国人投資家の売買シェアが3年ぶりに60%を割り込むことが確実になった。半面、個人投資家の売買シェアは30%弱にまで上昇し、投資意欲が回復しつつある。
外国人投資家の売買シェアは、ピーク時の08年に63.3%を占めていた。東証の調べでは09年12月11日の段階で53.1%と、10.2ポイントも減少した。売買代金も254兆円とほぼ半減した。リーマン・ショックから1年がすぎて金融危機がだいぶ落ち着いてきたが、鳩山政権発足以降の「デフレ宣言」など景気低迷の深刻化による不安が、外国人投資家を日本のマーケットから遠のかせている。