「しまむら」狙い撃ち 「刑事告発」条例は異例

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しまむら企画室長「なぜなんだろう」

   刑事告発してから、加茂市には、市民らから賛否両論の様々な意見が寄せられている。中には、「話し合いで解決を」との声もあるという。

   告発されたしまむらは、困惑しているようだ。

   企画室長は、取材に対し、「市と警察からは、連絡がありません。新聞で知っているだけなので、何とも話しようがないです」と話す。

   地元の反対でも売り場拡大に踏み切ったことについては、「条例は、県に申請した時点ではありませんでした。法に基づいて、適正な手続きを踏んだつもりです」と釈明する。そして、こう不信感をぶつけた。

「そんなに簡単に、条例を作れるものなんでしょうか。すでに営業した店を拡大しただけで、それも2、3倍にしたわけではありません。なぜなんだろうという気持ちです」

   新潟県の商業振興課長は、加茂市の狙い撃ちについて、大店立地法の規制とは別との立場だ。「いい悪いを言う立場ではないので、何とも言えません」と言う。

   国交省の市街地建築課では、「条例自体は、建築基準法に基づくもので、自治体の権利として認められています」と説明する。規制内容についても珍しくないという。

   もっとも、狙い撃ちについては、「特殊な案件」だとみる。

「過去に、特定のところを意図的に対象にしたケースは、聞きませんね。一社が計画を出しているのに、条例を作っていいのかどうか。最後は、裁判所の判断がないと分からないと思います」
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