工作機械の受注が中国で伸びている。日本工作機械工業会(JMTBA)が発表した2009年11月の工作機械受注額(確報値)によると、中国向けは電機メーカーからの大口受注もあって、前年同月に比べて約4.4倍の126億7300億円に膨らんだ。
JMTBAは「電気機械で大口受注(スポット受注)があって、高い伸びを示した」としている。
11月の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比8.4%減の473億5000万円で、18か月連続で前年割れとなった。
内需は、自動車向けが10.6%減の36億円、電気・精密機械向けが21.3%減の18億円と振るわず、全体では38.8%減の153億円と22か月連続で前年を下回った。一方、外需は20.0%増の321億円となり18か月ぶりにプラスに転じた。アジア向けが196億円と前年の約2.9倍伸びた半面、欧州向けは34.4%減の55億円、北米向けは37.5%減の63億円と不振が続いた。
中国向けを含めた外需の伸びだけでは内需の不振をカバーしきれなかった。