「命がいくらあっても足りません」 警告無視した鹿島の釣り人事故

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日本釣振興会も「自己責任ですよ」と突き放す

   また、09年11月15日にも、青森県の尾駮漁港の防波堤で釣りをしていた男性が海に転落、行方不明となった。この防波堤も高波が押し寄せて危険だとして、立ち入り禁止となっていた。ここでは06~08年の3年間で5人が死亡・行方不明になっている。

   08年10月には、新潟県柏崎市の柏崎港西防波堤で、釣り人ら11が高波にさらわれている。全員救助されたものの、現場は立ち入り禁止区域。高さ約3メートルの鉄柵が設置されていたが、釣り人たちは、その脇のテトラポッドを伝って出入りしていたという。

   今回、鹿島港で新たに死者が出たことに関し、日本釣振興会の役員は、

「入ってはいけない場所に入っている訳ですから自己責任ですよ」

と話す。09年12月11日にも北海道の苫小牧港の立ち入り禁止区域で、定員超過したボートが転覆、6人が死亡した。振興会としても、今後どうマナー啓発していこうか議論したばかりだったといい、

「日本の釣り人口は1100~1200万人とされていますが、大部分の釣り人はルールを守っています。それなのに、ごく一部の人がルールを守らないせいで、『釣り人が』と一緒くたにされるのはとても残念。今後も釣具店などに、ルール・マナーを徹底するポスターや小冊子を配布し、啓発活動を続けていきます」

と話している。

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