「男性に目を向けろ」 メーカー各社が新商品戦略

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   「弁当男子」「スイーツ男子」が流行語となったことが示すように、2009年は「女子向け」だと思われた領域に「男子」が進出する例が目立った1年だった。そんな世の中の空気を反映してか、メーカー各社は「男性」に目を向ける商品戦略を採り始めた。

   今年で15年目を迎えたブレンド茶「爽健美茶」(コカ・コーラ)から、初めて男性向け商品が登場した。「はと麦、玄米、月見草~」というCMで知られるが、その後も美にフォーカスを当てたキャンペーンを行うなど爽健美茶は女性向けのイメージが年々強くなり、結果的に男性の消費者を逃してしまった。だったら、逃したターゲットを呼び戻そうと、男性のニーズに合わせた商品「爽健美茶 黒冴(くろさえ)」を開発し、8月に投入した。

「爽健美茶 黒冴」は予定の1.5倍を記録

爽健美茶 黒冴
爽健美茶 黒冴

   「爽健美茶 黒冴(くろさえ)」は3つの健康黒素材、黒豆、黒ごま、黒米を配合し、体をシャキッとさせるウーロン茶をブレンドしている。「朝から効率的に頭が冴えた状態で仕事をしたい」とか、「ストレスを感じたときに気分転換したい」という30~40歳代のビジネスマンを中心に人気がある。

   爽健美茶グループの統括部長、斎藤敦さんは、開発の背景について、

「3つの健康黒素材や、ウーロン茶をブレンドして男性好みであるしっかりとした濃い味にしています。また見た目も『爽健美茶』とはがらりと変えて、男性を意識した『黒』をモチーフにしました」

と話している。

   その効果もあって、「爽健美茶 黒冴」の販売は6対4で男性が上回る。売れ行きは「予定販売数の1.5倍を記録し、リピート率は20%を超えている」と好調だ。

   斎藤さんは、

「これまで男性が朝に飲む飲料というとコーヒーが主流でしたが、『爽健美茶 黒冴』にもポリフェールやカフェインがたっぷり豊富に入っていますので朝にぴったりのお茶です。それでいてお茶なので胃にもやさしいんです」

という。

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