「鯨の肉を食べるのは日本の重要な文化の一つ」
岡田外相は09年9月に行われた国連総会に出席した際、オーストラリアのスティーブン・スミス 外相と会談。日本の伝統である捕鯨に暴力行為で反対を繰り返す活動家たちを封じるよう協力を要請している。スミス外相は直接に答えることは避けたが、オーストラリア当局は、
「岡田外相も捕鯨を続けるとの基本的スタンスは変わらないようだと判断した」
と、フランスのAFP通信は 09年9月22日付けで報じている。岡田外相はそうした捕鯨に対する自分のスタンスを、テレビを通じオーストラリアに宣言したことになる。
では今回のテレビ取材で、岡田外相は毅然とした態度で「モノ申した」という理解でいいのだろうか。外務省の担当者は、
「鯨の肉を食べるのは日本の重要な文化の一つ、ということや、可愛そうといった感情論ではなく科学的に、なぜ捕鯨が必要なのかわかってほしい、と訴えてきました。今回、特別に何かを用意した、とは聞いてませんし、岡田外相はこれまでのわが国の考えを踏襲し発言した、と言うことだと思います」
と話している。