ストレスでホルモンバランスくずれ体が「オス化」
働く女子は心だけでなく体も「オス化」しているのだろうか。
若い女性にヒゲが生える理由について、聖心美容外科の鎌倉達郎統括院長は
「ストレスなどによってホルモンバランスがくずれていることが考えられます。女性の社会進出の増加に伴って、以前よりも女性が毎日を過ごす環境はよりハードになっています。女性の活躍に期待が寄せられる一方、負うべき責任も重くなっていますし、常に誰かと比べられるといった周囲の目にもさらされている。つまりそれだけ受けるストレスも大きくなっているはずです。女性の活躍とストレスによる性ホルモン分泌への影響というのは、少なからず関係しているのではないでしょうか」
と話している。
ホルモンの原料はコレステロールで、そこから女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンなど、さまざまなホルモンが分泌される。ところが職場環境や人間関係によって日々ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンなどのストレスホルモンを出して、ストレスに備えようとする。すると女性ホルモンの分泌が抑えられてしまい、相対的に男性ホルモンの割合が高くなって男性特有の身体現象であるアゴひげなどが現れることもあるそうだ。忙しくて生理不順になる、生理が止まってしまうといった現象も、女性ホルモンが十分分泌されないことが原因のひとつだという。
生えてしまったヒゲにどう対処したらいいのか。
鎌倉統括院長によると、医療機関などで脱毛するのが確実な対処法で、永久的に脱毛することが可能だ。また、ホルモン補充療法を行って、体内のホルモンバランスを整えることもできる。
自分でできることもある。
「生活習慣の見直しと改善です。規則正しい生活を心がけることと、ストレスを溜めないよう自分なりのリフレッシュ法を見つけることも大切です。フラワーアレンジメント、料理といった優しい気持ちになれるような趣味を見つけたり、意識的におしゃれを楽しむ、好きな人に会う、恋をする、といった幸せを感じることも女性ホルモンの分泌を促すきっかけとなります。女性ホルモンに似た働きをもつといわれているイソフラボンを多く含む大豆製品を意識的に摂ることもおすすめです」
と鎌倉統括院長は話していた。