妻に側にいてもらいたい夫はカネを積む
「結婚は契約。その担保は愛情なわけですが、妻に担保(愛情)が無くなったとしても、妻にずっと側にいてもらいたい夫はカネを積む、という構図です。『ご褒美』はまさにそれといえます」
妻の方も、夫に割く時間の「対価」や、美貌の衰えなども考慮し、そうした分も保証してほしい、と考えるからだそうだ。
婚前契約にはいろいろあるという。日本女性がイスラム圏の男性と結婚する際、相手は一夫多妻が認められているため、「結婚は私一人だけ。浮気もしない」と契約することもある。結婚相手に対し「浮気1回につき200万円」と決めた例もあったそうだ。
黒田さんは日本の女性も婚前契約書を作るべきだと主張する。離婚の際に慰謝料すらもらえず、生活が困窮する例が後をたたないからだ。また、女性が男性に支払う契約もありうるわけで、例えば、女性が自立し稼ぎ、夫以上の財産を手に入れる事を前提に婚前契約をする。そんなケースもこれから出でてくるのでは、と期待している。