日本銀行が2009年12月10日に発表した11月の国内企業物価指数(2005年=100)は、102.2となり、前年同月に比べて4.9%低下した。11か月連続のマイナスで、デフレ傾向が鮮明になってきた。ただ、原油価格が前年に高騰した反動は薄れてきており、下落幅は3か月連続で縮小した。
調査対象の855品目のうち、493品(57.7%)が前年同月よりも値下がりし、7か月連続で過去最多を更新した。品目別では品目別では、建設需要が振るわない鉄鋼が20.2%低下。石油・石炭製品は13.5%下げた。非鉄は、ドル安で金や銅などの商品市場に投機資金が流入したことで1.5%上昇し、08年3月以来1年8カ月ぶりのプラスに転じた。
企業物価は出荷や卸売りの段階で企業同士がやりとりするモノの価格水準を示す。