阿久根市に抗議が殺到 それでも市長「タブー視するな」

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   ブログで過激な言論を展開する鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が、「高度医療が障害者を生き残らせている」などと障害者を否定するとも受け取れる内容のブログを書き、市に抗議が殺到するなど大騒動に発展している。そうした中、市長は「不適切なことは書いていない」とし、ブログで「反撃」を開始した。

   問題のブログは2009年11月8 日付で、タイトルは「医師不足の原因は医師会」。内容は、医師不足の解消案として勤務医の給与引き上げがあるが、拝金主義の医師が潤うだけで、それは間違いだとし、有効なのは医者を大量生産することだと訴えている。その中で、

「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果 養護施設に行く子供が増えてしまった」

と書いた。

「高度医療で生き残った人はいらねぇというのですか!!」

   このブログが2009年12月5日頃から地元紙で取り上げられ、09年12月7日放送のTBSのワイドショー「みのもんたの朝ズバッ!」の報道で騒動が大きくなった。司会のみのもんたさんは、障害者の存在を否定すると読める文章で、特に「持ったのを」という表現が許せないといい、

「オリンピックは必要だがパラリンピックはいらねぇと。高度医療で生き残った人はいらねぇというのですか!!」

と吠えた。また番組では、障害を持った人にこの文章を読ませ、

「障害者は生きていなくていい、という発言はおかしいと思います」

といったコメントを紹介した。

   竹原市長はこの日に放送した「朝ズバッ!」のインタビューで、ブログに書いたことは色んな捉え方ができる表現ではあるが、障害者差別や思いやりに欠けるものだったと全く思っていないし、謝罪することもない、と話した。そして、

「何十年間、本人も家族も苦しみながら(高度医療で)生かすことが人道的なのだろうか?」
「(障害者の問題は)事実は事実として確認しなければならない。議論するときにはタブー視してはいけない」

などと説明した。

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