「ヤフー知恵袋」やミクシィでも、番組が話題に
なぜTBSは、詐欺に気づいた時点で警察に通報しなかったのか――。
番組放送後、ブログなどでは、犯罪手口を詳細に明かしたその内容に驚く声とともに、こんな疑問が噴出している。
埼玉県の男性は、自らのブログ「医療報道を斬る」で、「詐欺の手口は出来るだけ多くの人に広めた方が被害を防げると思う気持ちもありますが、ちょっとTBSのやり方に納得できない」と漏らした。「犯人の住居も分かっているのに、逃亡の機会をたっぷりと与えています。手助けしているとしか思えません」と疑問を呈している。
また、Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」やミクシィでも、番組が話題になっており、知恵袋では、「TBSは何を考えてるのか?警察に言ってたら捕まってたでしょ(怒)」といった質問が出され、論議になっている。
こうした指摘に対し、TBSの広報部では、「取材の過程については、お答えできません」とのみコメントした。その理由について聞いても、取材手法に問題がなかったのかを聞いても、回答できないとのことだった。
なお、ブラックマネーの手口は、アフリカで始まったともされ、1980年代から各国で米ドル紙幣などを使った犯行が多数報告されている。新聞報道によると、日本では、2000、03年に逮捕例が出ており、最近は、東南アジアでも日本人の被害が報じられている。偽造通貨対策研究所によると、日本円の1万円札を使った犯行は、08年末ごろから出始めているという。
ブラックマネーは、紙幣をでんぷん液に浸し、ヨウ素液を加えると黒くなることで作ることができる。それにビタミンCが入った水の「薬品」に浸すと、もとの白い紙幣に戻るカラクリだ。