裁判官「押尾被告の言動はおよそ信じがたい」
法廷では、押尾元被告が送ったメールの文面も問題になった。同被告は女性に会う前に「来たらすぐいる?」というメールを送っている。この意味について検察官に問われると、押尾元被告は
「『僕自身を要るか』という意味で、『薬がいるか』ということを聞いたわけではありません」
と証言した。検察官は
「普通は、『いる』というのは、モノのことを言うんじゃないんですか」
と問い正したが、押尾元被告は
「人によってとらえ方は違うと思います」
と答え、MDMAは女性が用意したという主張を繰り返した。しかし、このような説明は不自然で、説得力に欠ける。裁判官も納得できなかったようで、11月2日の判決公判の 際、次のように述べた。
「MDMA使用がどのような経緯で行われたかという点の被告人の説明は、内容が不自然であり、自身が認めている犯行発覚までの経緯や発覚後の言動も、およそ信じがたい」裁判官がこのような見解を付け加えるのは異例のことといえるが、マンションでいったい何が起きたのか、押尾元被告の口から真相が語られることが期待される。