忘年会、新年会シーズンが到来。1年で最もお酒を飲む機会が増えるに時期だけに、二日酔いで肝臓が少々疲れぎみの人も少なくないだろう。二日酔い予防といえば、「ウコン」がおなじみだが、いま二日酔いを未然に防ぐ、お酒で悪酔いしないイチ押し商品として支持されつつあるのが「肝臓水解物」だ。
飲み会で大いに盛り上がって、つい飲みすぎたというのはよくある話だが、翌日に二日酔いの頭を抱えて出勤するようなことは、ビジネスパーソンとしては失格だ。そんな中で「飲酒ヘビー層」が熱い視線を送っている「肝臓水解物」とは、いったいどんなモノなのか。
アセドアルデヒドの代謝を促進し働きを抑える
二日酔いは、アルコールを摂取することによってできる「アセドアルデヒド」が原因であることは「お酒好き」でなくとも、よく知られている。お酒を飲んで顔が赤くなったり、頭痛や吐き気がしたり、めまいや不快感に襲われるといった症状は、アセドアルデヒドの血中濃度が増えて「悪さ」するために起こる。
簡単にいえば、二日酔いや悪酔いを抑えるためには、このアセドアルデヒドの血中濃度を下げて働きを封じ込めればいいわけで、「ウコン」や「肝臓水解物」にはそういった働きがある。
「肝臓水解物」とは、肝臓(レバー)に消化酵素を加えて加水分解し、アミノ酸や複数のアミノ酸が結合してできたペプチドのこと。いわば、アミノ酸を凝縮したエキスだ。
二日酔いに「効く」メカニズムについて、医学博士の中原英臣先生は「二日酔いの原因であるアセドアルデヒドを早く酸化して代謝を促進し、加えてその働きを抑制する作用が肝臓水解物にはあります」と説明する。
二日酔い以外にも、疲れやすい、だるい、貧血ぎみの人の体調を整えたり、脂肪燃焼や美肌を保つ効能もある。
アミノ酸やペプチドはレバーを食べても体内に吸収できるが、苦手という人も少なくないし、飲む前に食べるというのもなかなかむずかしい。そこで最近は、ドリンク剤や錠剤になった「肝臓水解物」が続々と登場しているというわけだ。
飲酒ヘビー層の認知度は41%
二日酔いをしないために「飲む前に飲む」といえば、「ウコン」が思い浮かぶ。ひと昔前だと、ハチミツやみかんがいいともいわれたし、「牛乳を飲んで胃に幕をつくると悪酔いしない」などという話も聞く。
そこで、ゼリア新薬工業が全国の薬局に勤める薬剤師100人に、「二日酔いを未然に防ぐ商品として最もお奨めする商品」を聞いたところ、第1位に「肝臓水解物」(50.0%)が、「ウコン」(24.0%)を抑えて支持された。「悪酔いしない対策として最もお奨めする商品」としても、「肝臓水解物」(56.0%)が第1位だった。
また、全国の放送・出版などのマスコミ関係者300人を対象に、併せて行った「二日酔いに関する調査」によると、週2、3日以上自宅外で飲む「飲酒ヘビー層」の41.0%が「肝臓水解物」を認知し、29.0%に利用経験があることがわかった。「同僚の勧めで試してみたら、翌日(アルコールが)残らず仕事ができた」(30歳男性)、「飲んでおくと二日酔いが軽い」(29歳女性)といった声が寄せられている。
さすがに飲酒の頻度が高い人はよく心得ているというわけだ。