お店で買い物する感覚に近くなった
ゾゾタウンでは、「ユナイテッドアローズ」「ビームス」「シップス」「ジャーナルスタンダード」といった若者に人気のショップの洋服や小物を販売している。取り扱っているブランド数は950以上にのぼる。
09年10月時点で会員は157万6191人で、不況下でも毎月3500~5000人単位で増え続けている。男女比率は半々で、平均年齢は27.9歳。1回の出荷平均額は1万3000~1万4000円だ。最近は商品の取扱数も増えていて、前月比30~50%増(販売価格ベース)となっている。広報担当者は、
「ブランド様もECサイトを強化されているようです。そんな流れもあって商品を入れてもらいやすくなっているんです」
と話している。
カタログ、ネット通販を展開する千趣会も新しい試みを始めた。ECサイト「ベルメゾンネット」内で展開している「エディテ」で、商品をコーディネートすることができる「仮想試着室」を09年10月23日に立ち上げた。最新と定番をあわせた約200アイテムが試着の対象だ。
広報担当者は、
「ブランドごとにコーディネートできるサイトは他社にもありますが、当社のサービスでは異なるブランドを横断的に試着できる点が初めての試みで、お店で買い物する感覚に近くなったと思います」
といっている。
同社は「ベルメゾンネット」内で、新しいEC機能を実験する「ベルメゾン・ラボ」も展開している。デジタルカタログに「イチオシ」「イマイチ」といったシールを貼る感覚でコメントできる機能や、動くデジタルカタログなどを「実験中」だ。アンケートを募集し、好評だったら実際のサイトで導入する。「ちょっとやってみよう」と楽しく買い物できる機能の開発に力を入れていく、と担当者は話していた。