「プロゴルフ協会が責任を持って早急な対策を取るべき」
しかし、「TBSだけの問題ではない」という意見も少数ではあるが、存在する。現場にいて、事故の様子を目撃したというゴルフ関係者は次のように語る。
「本来ゴルフカートは性能のいいものではないので、運転していたスタッフだけの責任とは一概に言えず、いろいろな事情が重なって事故が起きたのではないか。最近の石川遼くんをめぐるブームは過熱しすぎで、報道もギャラリーも異常な状態だった。起こるべくして起きたというのが、現場にいた者の実感だ。二度と同じような事故が起きないように、プロゴルフ協会が責任を持って早急な対策を取るべきだろう」
たしかに事故が起きる直前の写真をみると、まるで祭りの神輿のように、多数のギャラリーの真ん中をカートが進んでいく異様な光景だ。少しの運転ミスが大惨事につながるような「状況」にこそ問題があったと見えなくもない。現場スタッフを統括するTBSのプロデューサーは「スタッフには無理な運転をしないように注意していた」というが、その指示は十分だったのか。「強引な運転」を強いるような無理な要求はなかったのだろうか。
TBSでは「近日中に、ゴルフの主催者とも相談しながら再発防止策に着手したい」(広報部)としている。