大阪府寝屋川市の吉羽美華(よしば・みか)市議の取り組みがユニークだ。彼女の写真集販売の売上が、政治資金になるというのだ。「美人過ぎる市議」で知られる藤川優里市議らとともに「美人議員」対談をしたこともあり、最近ではメディア出演も手伝って、知名度も増しているようだ。
吉羽市議は寝屋川出身、1980年生まれの29歳だ。大学中退後に上京し、都内で仕事をしていたのが、1年半後には復学。政治と教育に関心があり、教員を目指した時期もあった。2006年には民主党大阪12区総支部で勤務し、2007年5月、寝屋川市議に26歳の若さで当選した。ちなみに趣味は、ストリートダンスとダイビングというアクティブな一面もある。
モットーは「地方から、国を変える」
政治への意欲は高い。吉羽市議が2009年4月27日に書いたブログでは、寝屋川市だけでなく、大阪府を、関西を、日本全体を元気にしたいと熱く語り、モットーは「地方から、国を変える」。地盤もカバンも看板ないが、それだけに、誰の顔色をうかがうことなく、のびのび活動したいという。オフィシャルサイトでは市政報告をかねた「よつば新聞」と題したレポートも毎月、欠かさない。
08年9月には「MSN産経ニュース」で、藤川優里八戸市議、倉田麗華練馬区議ら「美人」議員とともに政治への思いを語ったのも話題に。09年4月にはテレビ朝日系クイズ番組に出演し、10月にはTBS系スポーツエンタテインメント番組「KUNOICHI」にも登場した。知名度も徐々に増しているようだ。ネット掲示板やブログなどでは「お綺麗な方ですね」「結構タイプ」「愛嬌あって好きだけどなぁ」「あー ちょっと堀ちえみに似てるかも」などと語られていた。
そんな中で、吉羽市議のオフショットをおさめた写真集「よしばみか CDフォトブック」が注目を集めている。
「献金としてお金だけいただくのも心苦しいので」
カメラ愛好家の支援者が、寝屋川市近辺を舞台に撮影したもので、吉羽市議の「素」がおさめられている。定期的に更新しているホームページの写真が好評で、これをまとめることになった。大きさはCDサイズで32ページ。web限定で公式サイトを通じて1000円で購入できる。
しかもユニークなのは、売上が「個人献金」という形で、吉羽市議の政治資金となることだ。企業献金を受けない方針やネット献金が受けられない状況の中で、「献金としてお金だけいただくのも心苦しいので」と話す。
写真集は2009年7月26日に発売して以来、用意した500部はすでに完売。現在、さらに500部の追加販売もはじめたばかりだ。吉羽市議は、市内の人たちが購入してくれるのが嬉しいと笑う。
今後の取り組みについては、「政治に対するイメージや参加しにくいという抵抗感をなくしていきたい」と意気込む。そして、もっとも興味があるテーマは「家族や地域で協力しあえる環境づくり。これが結局、少子高齢化社会、年金医療介護、教育、ワークバランスや雇用問題全てに関わってくると思うからです」と明るく話してくれた。