日本版のプロトタイプを完成?
ただし、アマゾンのプロダクトマジメントディレクターのチャーリー・トリッツシュラー氏は、09年10月21日の日経産業新聞で
「日本ではまず、28万冊の英語書籍に加え、フランスやスペインなどラテン語系の新聞記事を提供する。いつとは言えないが、日本語を含むあらゆる言語の電子書籍を提供することを視野に入れている」
と述べており、日本語版の登場もそう遠くはない様子だ。
さらに、台湾の大手PDAメーカーが、すでにキンドル日本版のプロトタイプを完成させているとの情報もある。これが本当であれば、日本版の登場は間近だと言えそうだ。
国内の出版業界も、キンドルに対抗する動きを見せている。講談社や集英社など出版50社は、2010年1月から雑誌をデジタル化するための実証実験を開始し、11年をめどに雑誌の内容をPCやケータイ向けに有料配信できる体制を目指す。
さらに、09年11月25日の日経新聞によると、グーグルが2010年中に書籍の内容を有料でPC上で読めるサービスを国内で開始するという。
今後、電子書籍のデファクトスタンダードをめぐる争いが本格化しそうだ。