チャーハンがおいしいと評判の店はどこか――。チャーハンに特化したクチコミ情報をまとめたサイトが登場した。ありそうでなかっただけに、ネット上では「このサイトを待っていた」という声もある。
そのサイトは「チャーハンデータベース」という名称で2009年10月20日にオープンした。全国から寄せられるチャーハン情報が写真、採点、感想とともに書き込まれている。
「旨いチャーハンの店って確かに興味がある」
チャーハンがおいしいと評判の店はどこか
たとえば、最初に書き込まれたのは、東京新宿にある「龍朋」のチャーハンだ。最初の書き込みとあってか、評価は100点満点中70点とまずまずだが、山盛りでボリュームたっぷりという。チャーハンならではの「パラパラ感」も程よく、具のチャーシューが大きいと紹介されていた。
チャーハンと一口にいってもいろいろで、書き込まれた中には、石焼きチャーハン、あんかけチャーハン、スープ入りチャーハンなどもあった。中でも、100点の評価を得ていたのは、東京練馬区にある中華料理屋「梁山泊」の肉あんかけチャーハンだ。料理の美味しさもさることながら、掃除が行き届き、従業員がハキハキしていて気持ちがよいなど、サービス面が評価されているらしい。
書き込みは11月28日現在、100件を越えている。中華料理屋のチャーハンだけでなく、ラーメン屋や居酒屋のチャーハンについても書き込みがある。サイトにはほかに、店舗の地図を示す「チャーハンマップ」や「ランキング」の機能もある。
なお、このサイトは「はてなブックマーク」では260件以上がブックマークされており、注目を集めつつある。書き込みには「オレはこのサイトを待っていた」「チャーハンが主食な俺にぴったり!」「旨いチャーハンの店って確かに興味がある」などとあり、評判を呼んでいる。
「ラーメン・カレー」データベースも運営
サイトを運営するweb制作会社「スープレックス」(東京・目黒)では、「ラーメンデータベース」「カレーデータベース」も運営している。2つのサイトもチャーハン同様に、味の評価が書き込まれている。2003年にはじまった「ラーメン」は19万件以上、2007年にオープンした「カレー」には3000件が書き込まれている。代表の田中麻利夫さんによると、チャーハンデータベースの開設は「ラーメンと一緒に頼むギョーザやチャーハンについてもできないだろうか」と企画したことがきっかけだ。
3サイト内で評価の書き込みができる「会員」の数は現在、およそ6万人。30~40代男性の利用者が多い。田中さんは、「チャーハンは種類も多いから面白いと思いました。しかも、ラーメンには関連書籍が多くありますが、チャーハンはそれに比べれば少ない。そう考えると意外と需要がありそうです。PVはまだはじまったばかりで把握できていませんが、書き込み数とともに今後、増えていくと思います」と自信をのぞかせている。