総務省が2009年11月27日に発表した労働力調査によると、10月の完全失業率(季節調整値)は5.1%となり、前月に比べて0.2ポイント改善した。3か月連続の改善。
ただ、完全失業者数は344万人で、前年同月に比べて89万人増。12か月連続の増加となった。このうち、倒産や人員整理などの「勤め先都合」による失業者は55万人増加、「自己都合」は6万人増えた。
就業者数は6271万人で、前年同月比117万人の減少。就業も職探しもしない非労働力人口は4438万人で、同32万人増えた。
総務省は「厳しい雇用情勢が続いている」とみている。また、厚生労働省が同日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)も0.44倍と、前月比0.01ポイント上昇した。2か月連続の上昇。ただ、雇用情勢の先行指標となる新規求人倍率は0.78倍と再び低下した。