「就職浪人しないで正社員として職歴磨くべきだ」
リクルートに聞いても同様で、大手企業の採用活動は既にほぼ終了しており、イベントも大学3年生向けのものしか行っていない。では、秋以降も就職活動を続けている大学4年生はどうすればいいのか。人事コンサルタントで、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』などの著書がある城繁幸さんは
「4年でこの時期は基本的に中小とベンチャー企業を回るべきです。ごくたまに10月以降も秋採用をやっている企業もありますが、公務員試験落ちなどのエリートを狙っています。今まで全敗だった人がそこで受かるのは難しい」
と話す。就職浪人するという選択肢も推奨しない。22歳から23歳と年齢が1つ上がるので、その分ハードルも上がるといい、「『1年で2年分成長しました』と言えればいいですが、そうでなければ中小やベンチャーで即戦力として職歴を磨いた方がいいです」。また、大手企業と中小企業の給与の差についても、
「最初の5年ぐらいはそんなに変わりません。決定的になるのは40歳を過ぎてからです。逆に言えば、最初から待遇や目先の金に拘るのではなく、入ったところで実力やスキルを身につけるべきです。中途採用では学歴や最初に入った会社は見ないで職歴を見ます。地方の出版社から電通に転職したという人もいますし、逆転は可能です」
と指摘する。