日本銀行は景気の先行きについて、「持ち直しを続けるが、当面そのペースは緩やかなものにとどまる」との認識を、2009年11月の金融経済月報で示した。 景気の現状判断を「持ち直しつつある」から「持ち直している」に上方修正したが、全体的には「国内民間需要の自立的回復力はなお弱いものの、内外における各種対策の効果などから持ち直している」とした。生産や輸出は増加傾向にあるが、設備投資は収益の低迷や設備の過剰感も強く当面は横ばいとみている。個人消費はエコポイント制度などの経済対策で耐久消費財を中心に持ち直しが続くとした。
物価の先行きは、国内企業物価が国際商品市況の強含みで押し上げに働くものの、製品需給の緩和の影響が続き、当面は弱含みで推移するとみている。