カジュアル衣料品店「ユニクロ」の早朝セールが行われ、10円のソックスや600円の機能性下着「ヒートテック」を目当てに、夜明け前から老若男女が長い列をつくった。普通でも安いユニクロ製品が半値以下になるというだけあって、結構な騒ぎになった。
ユニクロを運営するファーストリテイリングの前身が創業60周年を迎えたことを記念したセールで、全国790店中400店舗で行った。2009年11月21日午前6時のオープン時点で、東京・銀座店には約2000人、新宿西口店に約1200人、池袋店に約1000人、大阪・梅田店に約650人が並んだ。先着100人にアンパンと牛乳が無料で配られたほか、格安商品が登場した。
先着200人限定で、買えなかった人も続出
4足990円のメンズソックスは「1足10円」、2990円のウィメンズエクストラファインメリノセーターは「590円」、1990円のウィメンズレギンスが「790円」に値下げ。それぞれ60人限定で争奪は必至だ。ユニクロの人気商品「ヒートテック」も割引対象で、通常価格1000~1500円のところ、先着200人に「600円」で販売した。
「ヒートテック」は体から出る熱を利用して温める機能性下着で、08年は全世界で2800万枚を販売し、早い段階で品薄になった店もある。09年のヒートテックには「静電気防止」と「形状保持」の2つの機能を加え、5000万枚を完売する計画だ。
早朝セールではヒートテックを目当てに並んだ人も多かった。
「朝4時起き、5時頃ユニクロ着でギリギリヒートテック1枚600円3枚までの整理券をゲット!」
「ユニクロイベント終わった!ヒートテックと靴下だけ買って撤退!」
「あーさぶかった ヒートテックげと」
とブログやツイッターに書き込みが相次いだ。
もっとも先着200人限定なので、買えなかった人も続出した。5時に起きて店に行ってみたが、すでに150メートルほどの行列ができており、「絶対無理だろうと判断し退却」と個人のブログに書き込まれている。「ユニクロすごい行列でワロタw ヒートテックは諦めて無印で買い物したった」とつぶやいた人もいる。